参考画像をまとめるのに便利なツール紹介

イラストレーターのいづ(@izusan_14)です。
随分と寒くなってきましたね、この間まで酷暑でヒイヒイ言っていたはずなんですけども…。
この季節は景色の移り変わりが美しいですし、食べ物もおいしいので写真資料を集めるにはうってつけですね!
ということで今回は資料集めをする際に役立つツールの紹介をしていこうと思います。
”資料を集める”とは?

えっ?描きたいものをすぐ描けばいいじゃん!
どうして資料を集める必要があるの?
そう思う気持ちはよく分かります。「早くこれを描くんだ!!」という気持ちが湧き上がっていると思いますからね。
しかしそれをグッと抑えて「描きたい!」と思っているものを見つめ直すことが重要なんです。
描きたいものをよく”見る”!
絵を描く時って実は無意識にやっていることがあります。これは老若男女全員です。
何か分かりますか?
それは思い出して描くことです。
当たり前すぎて何を言ってるんだ…?という話ですね。
例えば花の絵が描きたい!と思っているとしましょう。
きっと多くの人は「こういう形だったな~」「こんな花の色で…」「葉っぱはこれぐらいの大きさだった!」といったようにぼんやりと思い浮かべながら描くと思います。
そして描き終えてから見返した際に、満足感と共に違和感を覚えることも多いでしょう。

あれ…なんか思ってるのと違うな…
こんな感じだったっけ?
この違和感の原因は、記憶している花の形状と実物の花の形状の違いが顕著に表れたからです。
記憶を頼りに描いたはいいものの、実物とは形状が異なっていたため違和感を覚えてしまった…ということです。
どうして見て描くのか?
描いたはいいものの、結局実物を見ながらもしくは写真素材を観察しながら描き直す羽目になってしまった…ということは多いかと思います。
しかし描く練習にはなれど「折角描いたのに手を加えなきゃいけないのか~…」と幾分かはテンションが下がってしまいますよね…。
そうならないためにも描きたいものをしっかり見て描く!
つまりはしっかり見て描けるように資料集めをしよう!ということですね。

ええ~?絵が上手い人って
何も見なくてもうまく描けるんじゃないの?
こう思う人もいるかと思いますが、絵が上手い人ほど資料を見て描いています。
というか最前線でお仕事を頑張っている人で、資料を見ずに描く人はほぼいないんじゃないでしょうか。
もちろん世の中には何も見なくてもうまく描ける人もいるとは思いますが、それはもう努力に努力を重ねた方だと思いますね。
今よりもっと絵をうまく描きたい!と思っている方は「これは自分に役立ちそうだ」「これってこうだったんだ」「これを描いてみたいな~」「これが理想だ」といった写真などをなんでもいいので集めてみるといいと思います。
資料の取り扱いには十分注意すること
インターネット上で集めた写真素材やイラストデータには『著作権』が存在します。
観賞用やあくまで資料として手元に保存することは問題ないですが、それを自身のブログやSNS上に掲載する行為は『無断転載』…つまり『著作権侵害』となります。
損害賠償請求や刑事罰の対象ともなりますので、絶対にしないようにしてください。
また昨今で騒がれているトレース問題などもありますので、イラストを上からなぞり描きした作品を世に公開する行為もやめましょう(個人的に練習するだけでどこにも公開しないのであれば問題はありませんが)。
PureRef(ピュアレフ)
公式サイトはこちらです。
公式サイト
PureRef黒基調のスタイリッシュなサイトでかっこいいんですよね…。
トップにも書かれている通り参照画像を1か所にまとめることができて、ざっと見て今すぐにほしい情報を確認できるところが強みのツールとなっています。
導入方法
気になる導入方法ですが、至って簡単です。
①下記のURLを開いて、右上にあるメニューの項目からDOWNLOADをクリック

②PureRefの下にある選択項目から最新版のものを選択
※2025年10月17日現在は2.1.0 beta4が最新版のようです

③一番左のPersonalを選択

④普段使用しているプラットフォームを選択(間違えないように注意)

⑤購入金額を入力する
※customをクリックして0$と入力すれば無料でダウンロードすることができます

⑥ダウンロードしたインストーラーを開き、指示に従ってパソコンへ導入!
これで導入完了です。
爆速資料収集できる
今まで私は頭の中のイメージと近い資料を1枚1枚保存してお絵描きツールのキャンバス上に表示したり、サブビュー機能を使ったりしていましたが、資料が多いとあっちに行ったりこっちに行ったりと不便な部分が多くて困ってました。
PureRefを使えばそれがまあ1発で解決するわけですね。
ダウンロードして使ってみた方は分かると思います。
資料として保存しておこうと思った画像を立ち上げたPureRef上にドラッグ&ドロップするだけで資料群が完成しちゃうわけです。いちいち「これはこのフォルダに…」「これはこっちに…」と保存しなくていい!
何が嬉しいって最前面に固定までできちゃいます。
資料を参考するにあたって、お絵描きソフトを選択しちゃうとそのソフトが最前面にきてしまい、画像ビューアーなどで表示していたものが裏面へ隠れてしまうんですよね。
PureRefにはそうならないように絶対に最前面で表示され続けるという機能も搭載されているんです。

またPureRef上で集めた資料群はきちんとボードを保存しデータを管理しておけば問題なし。
保存しておいたPureRef形式のデータをダブルクリックすればすぐに開くことができます。
また便利なショートカットがたくさんあるため、機能を存分に試してみたい方は公式サイトのSupportにあるKeyboard shortcutsから見ることができます。
デメリットは?
2025年夏頃までは日本語が選択できなかったのですが、なんと日本語対応されました!
なので、私の中でのデメリットが1つもなくなってしまいました。なんということだろうか。
本当に良いツールです。もっといろんな人に使ってほしいですね…。
まとめ
- 絵を描くときはしっかり資料や実物を見て描こう!
- 資料集めをする癖をつけよう!
- 資料データの取り扱いには細心の注意を払おう!
- PureRefを使うと資料画像をすぐまとめることができる!
- PureRefは無料で利用ができる!
- 個人的には現状デメリットがない!
現在「資料集めをして絵を描こう!」とチャレンジしている方や、資料集めはしているもののPureRef(ピュアレフ)を使用したことがなかった方へ是非ともおすすめしておきます。
これからのお絵描きライフがもっと楽しくなることを祈っています!