黄金比って?簡単に使えるかっこいい構図6選

イラストレーターのいづ(@izusan_14)です。

皆さん黄金比や三分割法を耳にしたことはありますか?

聞いたことはあっても使い方が分からない…』そういう方もいるかと思います。

魅力的な構図を作ることができたら、今よりもずっと魅力的なイラストを描くことができるようになります。

今回はイラストを描く人ならぜひ覚えておきたい誰でも簡単に使えるかっこいい構図6選をご紹介します!

もくじ

構図ってなに?

SNSやネット上で絵画やイラストを見ると『かっこいい!』『かわいい!』と感じることは多いと思います。

そのかっこいいやかわいいと思ってもらえるように、描き手が絵を描くにあたってのキャンバス(画面)全体の構成やモノなどの配置のことを総じて構図といいます。

文章だけだと分かりづらいので、次の章で詳しく解説していきたいと思います。

構図の基本 – どうやって構図を決めたらいいの?

何を伝えたいのかを決める

ライシー

主役の強さを見せつけたい!

ライシー

女の子の可愛い仕草をみてほしい!

などイラストを描くときに具体的でなくてもいいので、何を伝えたいイラストなのかを前もって決めていると、この後の工程で構図を決めやすくなります。

キャンバスの比率を決める

何を伝えたいのかを決めたらキャンバスの比率を決めていきます。

縦長なのか、横長なのか…こだわる必要はあまりないんじゃないか?』と思うかもしれませんが、描いたイラストのキャンバスの比率によって見る人に与える印象がかなり変わってきます。

縦長だと奥行きや描くもののスケールが伝わりやすく人物ひとりだけを目立たせたい場合には良いかもしれません。

また横長だと広大な風景や人物とともに背景を目立たせたい場合に使うと意図が伝わりやすいです。

主役の位置を決める

次に人物や動物であれば立ち位置を、背景であれば一番魅力的に見せたい部分の位置を決めていきます。

前回の工程である程度イメージは固まっていると思うので、キャラクターを目立たせたいのか?背景を目立たせたいのか?イメージしているものを魅力的に表現できそうな位置に主役を配置しましょう。

背景・脇役・小物の位置を決める

次に主役の手前や後ろに背景や脇役、小物を配置していきます。
あまりにも主役より目立ってしまわないように注意して配置をしていきましょう。

ざっと構図を決めるまでの工程をご紹介しましたが

ライシー

だからその配置の方法がイマイチ分からないんだよ!

プロの人のイラストメイキング見ててもなんでそこにそれを配置しただけで魅力的に見えるのか全然わかんないし!

と、ここまで読んでこう思ったかもしれません。

構図というのはある程度のポイントを押さえて配置をしていけば、だれでも簡単にイラストを魅力的にできてしまうものなんです。

次の章では『構図を考えるのは初めて…』『構図は難しい!』と思っている方でも簡単に使えるかっこいい構図をご紹介していきます。

かっこいい構図6選はこちら!

三分割構図

キャンバスの各辺をそれぞれ三分割したものに直線を引いたものが三分割構図です。

分割した線同士が交わる部分4か所に主役や強調したいものを配置するだけで、見る側の目を引き付けるイラストにすることができます。

日の丸構図

日本の国旗を想像してください。
国旗の赤丸部分に主役や目立たせたいものをなるべく入れるようにするのが日の丸構図です。

主役を一番目立たせたい時インパクトを与えたいときに使うと効果的です。

普段カメラで写真を撮ることが趣味の方なら聞きなじみのあるポートレートでよく使われています。

フィボナッチ構図(黄金比)

この構図は人が最も美しいと感じる比率と呼ばれるほど有名な構図です。

らせん状に沿って背景や主役が描かれていると、描かれているイラストの情報整理がしやすいので美しくすっきりとした印象を与えることができます。

実は黄金比はイラストだけでなく絵画や彫刻、はたまた神殿なんかにも使われていたりします。

三角構図

キャンバスの中に三角形があることをイメージして、その三角形の中に目立たせたい主役や脇役を配置することを三角構図といいます。

正三角形である必要はないので、配置したい主役や背景によって形を変えて問題はありません。

また三角形の頂点部分に一番目立たせたいものを反対に底辺部分は頂点より広く安心感や安定したイメージを与えやすいので広く使うことをおすすめします。

逆三角構図

三角構図をそのままさかさまにした構図です。

安定感を与えやすい三角構図とは違って不安定さを与えやすく、動きのあるイラストにすることができます。

やんちゃなキャラクターを描くときに使うとよいかもしれません。

対角線構図

画面の対角線に沿った形で配置していく構図を対角線構図といいます。

例えば大きな建物や木の背景をキャンバス内に収めたい場合に有効です。

また対角線をベースに配置をすることになるので、主役のキャラクターに動きのあるポーズをとらせたりすると躍動感があるイラストを描くことができます。

最後に

構図を意識して描き始めると『この人はこういう意図を込めて描いているんだなぁ』『この構図を使っているからこう感じるんだ!』と普段見ているSNSやネットにあげられているイラストの見方がかなり変わってくると思います。

気になる構図があった方は是非取り入れてみてください。

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