キャラデザってどうやるの?魅力あふれるキャラの作り方
イラストレーターのいづ(@izusan_14)です。
みなさんはオリジナルキャラクターを描いたことはありますか?
小さいころに落書きで描いたキャラクター、授業中に思いついてノートの端に描いたキャラクター 、はたまた大学や専門学校の授業課題で描いたキャラクター など…様々かと思います。
オリジナルキャラクターを描いたことのある方は、過去に描いたキャラクターを見て
あれ?描いたときは魅力的に見えたのに今見るとそうでもない…なんでだろう?
と疑問に感じたことがあった方もいるかもしれません。
その原因はキャラクターを作るときにしてしまいがちなとあることのせいだったりします。
今回はキャラクターデザインのやり方や魅力的なキャラクターにする作り方をご紹介していきたいと思います。
オリジナルキャラクターを初めて作る方や、前より魅力的なキャラクターを作ってみたい方の参考になれば嬉しいです!
もくじ
キャラデザって?
キャラクターデザインとはアニメや映画、ゲーム内に登場するキャラクターの容姿やイメージをデザインすることです。
見出しに書いているように省略して『キャラデザ』と呼ぶこともあります。
お仕事であれば、企業側やクライアント側がすでに持っているキャラクターに対するイメージ詳細を伝えてもらい肉付けをしていく形になります。
では創作をデザインする場合はどうでしょうか。
容姿・性格・年齢・性別・服装・色イメージ・世界観…あげるともっと出てきますが、創作活動でキャラクターをデザインする場合だと自分自身ですべて考えなければなりません。
こう見ると『難しそうだな…』と思うかもしれませんが、ポイントを押さえて考えると意外と簡単にデザインできたりします。
デザインするときに気を付けるポイント
設定を考えすぎない
キャラクターの出身地や生い立ちはこうで性格はこんな感じだから友達は多くて…
オリジナルキャラクターの案を出し始めると楽しくなってきて、思ったよりたくさん案が出てくると思います。
実はそこがちょっとした罠だったりするのです…。
思いついた案をすべて盛り込んでいざデザインをしていくぞ!というときに自分の出した案に縛られてデザインがしづらくなってしまうことがあります。
設定はいろいろ考えたいところですが、ひとまず
- キャラクターの性格
- キャラクターの服装
- キャラクターの体系
- キャラクターの色のイメージ
- キャラクターが実際に存在したらどんなやつか?
以上5点を考えるだけで問題ないかと思います。
当サイトによく出てきているキャラクター『ライシーくん』で試しにやってみると…
- 性格は『慎重でへこみやすい』
- 服装は『現代風な和服』
- 体系は『わりと筋肉質で背が高め』
- 色のイメージは『赤・茶色・黄緑』
- 実際に存在したら『見た目と性格が思ったより違っていて絵を描くのが好きなやつ』
こんな感じになります。
『これからキャラクターを作るぞ!』という方は参考にしてみてください。
ライシーくんの全身イラストはポートフォリオにあるので、どんなデザインなのか気になる方は是非見てみてください!
色のバランスを考える
先ほどの5点をベースにキャラクターをデザインしていきます。
デザインがあらかた終わって色のイメージ通り配色をしていくわけですが、色の配色をするときは
- メインカラー
- サブカラー
- アクセントカラー
この3点をまず決めることをおすすめします。
理由は、あまりにも色の数が多すぎると一番見てほしい部分が分かりづらくなり、結果『どこを見てほしいのか分からないキャラクター』になってしまうからです。
ではその3点『メインカラー』『サブカラー』『アクセントカラー』について説明をしていきます。
メインカラーとは?
イラストやキャラクターの大半を占めるテーマ色のこと。
これから描くキャラクターやイラストのテーマから連想した色が使われることが多い。
サブカラーとは?
メインカラーを引き立たせる色のこと。
メインカラーと似た色、『同系色』を使うとまとまりのある印象を与えることができる。
アクセントカラーとは?
色相環で見たときにメインカラー・サブカラーとは正反対に位置する色のこと。
真逆の色を選ぶことにより、全体が引き締まったように見せることができる。
この3点はイラストを描くときに使われるだけでなく、webデザインやインテリアのカラーコーディネートなどでも使用されています。
参考にした記事
インテリアの色彩~カラー・色の組み合わせ – コーディネートこの3点をイメージカラーを割り当てると
メインカラーはライシーくんが着ている上着、メインカラーを引き立てるサブカラーは装飾品と髪の色、全体を引き締めるアクセントカラーは黄色と黄緑となります。
中には白っぽい色も使っていますがこれは『無彩色』といい、白色を使うと全体的に落ち着いて見え、黒色を使うと全体が引き締まって見えます。
モノトーンな色を使ったキャラクターが大人っぽく見えるのはこの原理を使っているからです。
シルエットで個性を出す
学生時代にとある展示会で頂いた冊子にこんな感じのことが書いてありました。
『キャラのデザインはシルエットが命だ。特徴がなければ数多く存在するキャラクターたちの影に埋もれてしまう』
当時は『へぇ~シルエットかぁ…』としか思っていませんでしたが、社会人になってイラストや漫画のお仕事をし始めてからはシルエットは一番重要だと思うようになりました。
例えばみなさんご存じのドラえもんを黒いシルエットで見せられたとしても、皆さんは『ドラえもん』とすぐ分かると思います。
有名な漫画やアニメ、ゲームのキャラクターは、モノクロで表示されようとシルエットのみで表示されようと見てすぐに『このキャラクターだ!』とわかるキャラクターデザインにしてあることが多いんです。
逆に髪型や服装、ポーズなどにあまり特徴がないキャラクターデザインだと、ユーザーの目に留まりにくい傾向があります。
なのでキャラクターデザインをするときは定期的にシルエットを確認してデザイン調整をしていくことをおすすめします。
プチプレゼンをしてみる
えっ!誰かに発表しなきゃいけないの!?
こう思ったかもしれません。安心してください!
プレゼンと言っても家族や友達にではなく、自分自身にプレゼンをするんです。
『何を言ってるんだ?』と思うかもしれませんが、これはわりと理にかなった方法だと思っています。
プチプレゼンのやり方は、キャラクターの画像を見ながらキャラクターに対して
- 名前を教えてください
- あなたの着ている素敵な服を紹介してください
- 髪型のどこが気に入っていますか?
- あなたはどんな性格をしていますか?
こういった質問を面接官のように問いかけてみましょう。
ただ目の前にいるキャラクターは残念なことに喋ってくれるわけではないので、次は面接官側ではなくキャラクター側として、先ほどの問いに対して答えてみてください。
はたから見るとヤバそうな人ですが、これには『なぜこういったデザインにしたのか』がちゃんと説明できるのか、設定やデザインに無駄がないかチェックをするという大きな意味があります。
いざ出来上がったキャラクターに対して『どうしてこんな服を着ているの?』と誰かに聞かれたとき、『こういう意図があってこんな服を着ているよ!』と説明できたら『このキャラクターは愛されているんだな、そこまで考えてデザインができるだなんてすごい』と思われること間違いなしです。
まとめ
- キャラデザはポイントを押さえて考えると意外と簡単にデザインできる
- 設定を考えすぎると自分の出した案に縛られてデザインがしづらくなってしまうことがある
- キャラクターの配色は『メインカラー』『サブカラー』『アクセントカラー』が大切!
- 髪型・服装・ポーズなどに特徴がないキャラクターは目立ちにくい
- 自問自答をしてキャラクターに無駄な設定やデザインがないか確認しよう!
ここ最近キャラクターをデザインする機会が多く、魅力とは何か?ユーザーはキャラクターのどこに惹かれているのか?を熟考するいい機会だったので、自分なりに見つけてみました。
少しでもキャラクターづくりに困っている方の参考になれば嬉しいです。