【デジタルイラスト入門⑤】イラストをみんなに見てもらおう!

イラストレーターのいづ(@izusan_14)です。

本記事は前回の『【デジタルイラスト入門④】実際に絵を描いたり塗ったりしてみよう!』の続きとなっています。
読んでない方はぜひ読んでみてくださいね!

前回の記事

【デジタルイラスト入門④】実際に絵を描いたり塗ったりしてみよう!

塗りや線画などを描くときのコツをまとめた記事

前回は線画や塗りといった絵を描く際の工程についてやコツをご紹介しましたが、今回は描いたイラストをSNSを使用して全世界の人に見てもらう方法をご紹介していきます!

またSNSの使用方法についての注意点も併せてお伝えしていきますので、SNS初心者の方も是非参考にしてみてください!

まずはじめに

ライシー

満足のいく絵が描けたぞ!
みんなにこの絵を見せたいなぁ~

ライシー

うーん…せっかくだから、たくさんの人に見てほしいけど
どうしたらいいんだろう?

出来上がったイラストを多くの人へ見てもらうためにどういったSNSを使えば良いのかいまいちわからない…
そんな方はまず自分に合っているSNSを見つけることから始めてみましょう。

SNSの種類

2025年現在、SNSの数は全世界でなんと80種以上あるそうです。想像以上に多いと感じるのではないでしょうか?
その中でもYoutubeFacebookX(旧:Twitter)InstagramLINEpixivTikTokなどは有名なため、一度は見聞きもしくは利用したことがある人が大半かと思います。

ライシー

聞いたことはあるけど…
どのSNSに絵を載せたらいいか分かんないよ!

となってしまう方もいるかもしれません…。
まずはその中でどれが一番自分の性分に合っているかを分析していきましょう!
初心者の方でも扱いやすいSNSをピックアップメリット・デメリットの記載をしているので参考にしてみてくださいね。

X(旧:Twitter)

メリット

圧倒的ユーザー数の多さ
投稿がバズりやすい=見てもらえる可能性が高くなる

書いている通りユーザー登録数が多く、日本国内だけでも6800万人と言われているほどです。
登録もしやすく扱いやすいこともあり、数多くの有名なイラストレーターさんが使用されているためさまざまなデザインやイラストを見ることができます。
個人的には初心者の方におすすめしたいSNS1位といったところですね!

デメリット

ユーザー数が多いため、気を付けなければ批判的な意見を受ける可能性がある

また投稿したイラストが想像していたより多くの人の目に留まり、注目を集めやすい部分が裏目に出る可能性も大いにあり得ます。
本人にその気が無くとも「これは悪意のあるイラストだ!」と捉える人が出てきてしまった場合、もしかすると批判的なコメントが飛んでくる可能性があるため注意が必要です。

pixiv

メリット

イラストがたくさん見られる
イラスト投稿に重きを置きたい人向け

pixivは2007年からサービスを開始したということもあり、多くのユーザーが投稿した様々なジャンルのイラストがたくさん見ることができます。
また自分の好きなジャンルのイラストを見つけやすいという利点があるため、閲覧者にも投稿者にもかなり扱いやすいというのがメリットと言えます。

デメリット

コミュニケーションを取るというより美術館的な雰囲気がある

好きなイラストを見つけやすいことは利点ではありますが、閲覧者は「作品を見て感想を残しに来た!」というよりは「作品だけを見に来た!」という印象が強いため、イラスト投稿をしてかつ閲覧者と「この作品のここがいいよね!」というコミュニケーションも頻繁にとりたい!という方にはギャップが生じてしまうため注意が必要です。

Misskey

メリット

分散型SNSなので見たいイラストの情報収集がしやすい
コミュニティごとにジャンルが細かく分かれているので同士を見つけやすい

X(旧:Twitter)が中央集権型なプラットフォームなのに対し、Misskeyは分散型SNSのため、分かりやすく言うと私達人間が色んな県に住んでいるのと同じで、ジャンルごとにコミュニティが存在し、それぞれ分かれているという部分です。
例えば「絵描きだけが集まっているコミュニティ」や「〇〇のゲーム好きが集まるコミュニティ」といったように、細分化されているため「自分の描いた絵は見てもらいたいけど大勢の人に見せるのはちょっと抵抗がある…」という人には向いていると言えます。

デメリット

コミュニティの数・機能の多さ・ユーザーとの距離感が近いこともありSNS初心者にはとっつきにくい感がある

「え?これはデメリットなのか…?」となる方もいるかもしれませんが、SNSをあまり経験したことのない方からすればかなり壁が高く感じる部分かと思い、この項目にあげさせてもらっています。
他のSNSとは違いコミュニティというそれぞれの住処があることはメリットではありますが、他のSNSと違いタイムライン(いわゆるホーム画面のようなもの)が5つあります。
他のSNSが基本的に1~2つのところ、Misskeyには5つ存在します。多い!
正直パッと見てどこで何が見られるの?状態になってしまい、イラストを投稿するという本来の目的から逸れていき、気づけばMisskeyを理解するという目的に代わってしまう…と本末転倒なことになってしまう可能性があります。またMisskeyで投稿をした際に、ものすごい勢いでスタンプが付くことが多いので人によってはMisskeyで他ユーザーとのやり取りの距離感が近すぎて少し怖い!と感じる人もいるかもしれません。

Bluesky

メリット

X(旧:Twitter)と似ていて扱いやすい
こちらも分散型のため情報収集がしやすい

Blueskyは元々X(旧:Twitter)の共同創始者の方が立ち上げたSNSのため、青い鳥だった頃のUIや雰囲気が多く引き継がれています。そのためX(旧:Twitter)を使用していたユーザーがBlueskyのアカウントも併用しているということが多いようです。
またMisskeyと同じく分散型SNSのため、データが分散されている点からプライバシーや個人情報を守りやすいという利点もあります。

デメリット

現状ユーザー数は多くないため大勢の人に見てもらいたい人には不向き
センシティブなイラストに厳しい

X(旧:Twitter)と比べると2025年現在ユーザー数が多くはないという点から「とにかくたくさんの人に見てもらいたい!」という方には少々向いていないのかもしれません…。ただユーザー数はどんどん増えていっているという情報はちらほら見かけていますので、これから期待できると言えます。
また注意したい点ですが、投稿したいイラストがもしセンシティブなものである場合は注意が必要です。
他SNSと比べ、Blueskyはセンシティブな画像やイラストに厳しい一面があります。そのため、適切なゾーニングを行わなければアカウントを停止させられる恐れがありますので注意してください。

Instagram

メリット

利用しているユーザー数が多く若い人も多い
現在のトレンドが何かを探りやすい

使用しているユーザーが多いと言えばこのSNS!といった代名詞という印象のSNSですね。
登録もしやすく扱いやすいUIデザインをしているという部分も利点ですが、学生や若いユーザーが何に注目を集めているかを探りやすいため、描きたいイラストに何を取り入れたらかわいい・かっこいいイラストになるかを素早く知ることができます。

デメリット

おしゃれ傾向にあるためアニメイラストはあまり目に留まらない


Instagramは元々写真投稿がメインのSNSであったイメージが強いため、割とおしゃれな旅先の写真や友人との日常生活の写真の投稿などが多い傾向にあります。
トレンドを探り自分なりのいいイラストを描く刺激を得られるのはいいことではありますが、もし自分の描いているイラストがアニメイラストである場合、思ったように多くの人に見てもらえない可能性がでてきます。
そのため現状のInstagramの傾向から離れすぎたイラストを投稿した場合、サッと見られてそれで終わり…といった状況になりやすいかもしれません。

SNSアカウントを作ろう!

自分に合いそうなSNSを見つけたらアカウントの登録を済ませてしまいましょう!
登録自体はそこまで難しくはないと思いますが、分散型SNSであるMisskeyBlueskyには見慣れない記入・選択項目があるかもしれません。

今回は記事内で多くのSNSを取り扱っているため、1つ1つの登録方法についての説明は省きますが、出来上がったアカウントをどうカスタマイズしていけばいいか重点的にお話していきたいと思います!

プロフィールを充実させる

SNSで重要なのは自己紹介、つまりはプロフィール欄です。イラストはその次と言えるでしょう。
といってもSNSで身元がバレてしまうような内容を書くことはNGです!その部分は十分注意してくださいね。

まずは自分はどういうものが好きかを書いておくと、同じ系統の作品やイラストが好きな人に興味を持ってもらいやすくなります。例えば…

(好きな作品名)/(キャラクター名)などのファンアートを描いています!
(他に好きなジャンルの作品)も好きなので、同じ作品が好きな人と繋がれたら嬉しいです!

といった感じですね。この書き方だとこてこてな印象だとは思うので、部分的に改変する必要は大いにあるかとは思いますが…。
分かりやすく言ってしまうと「自分の好きな系統の作品」「自分はこれを描きます」「これが癖!これが好きだ!」というものが率直に分かれば、他のユーザーに「この人はこういう人なんだ」とすぐ理解してもらえますので、そのポイントだけ抑えてプロフィールを書いていけば問題ありません。

また既にイラストを投稿しているSNSアカウントがある場合、宣伝としてプロフィール欄に「ここでもイラストを投稿しているよ!」と載せてしまうのも一つの手ですね。
イラストのジャンルによってアカウントを使い分けている絵師さんも多くいらっしゃるので、その方たちを参考にプロフィールを書いてみるのもいいと思います。

投稿するときのワンポイント

それではさっそくイラストを投稿してみましょう!
といっても投稿する際に作品タイトル説明文が必要となってくる場合がほとんどかと思います。
初投稿となると「何を書くのがいいんだろう…」「作品タイトルなんて考えてもなかった!」と悩んでしまう方がいるかもしれません。
明確にこれだ!という答えはありませんが、私がSNSにイラストを投稿する際意識している点を交えてご紹介していきます。

①作品名はなるべく書いておく

作品名はイラストを体現する名称そのものです。
なので「無題」や「No title」などの名称は避けた方が良いでしょう(意味があってその作品名にしているのであれば問題ありませんが!)。

キャラクターイラストの場合は「キャラクターの名前」「登場する作品のタイトル」を書いておくと分かりやすく、またイラストを見たユーザーが「あ!この作品のイラストを描いてる!」と興味を持ってもらえる可能性が高いです。

②検索で引っかかるように描いたイラストの特徴を書く

次に検索についてです。これはSNS内でユーザーがワード検索をして見たいイラストを探すことを指します。
例えば「水彩 女の子 ファンタジー」といった感じですね。投稿文へ特徴を書き込んでおくとワード検索にヒットしやすくなります。

ただし過度に書き込み過ぎると文章の情報量が多すぎてユーザーが“イラストを見る”のではなく“イラストそっちのけで文章を読む”という本末転倒なことになってしまうので注意。

③ハッシュタグを使う

ハッシュタグとはハッシュ記号(#)を使用した単語やフレーズのことを指します。
X(旧:Twitter)Instagramでよく見かけるやつですね。例えば「#夏 #海 #夕焼け」といったもの。

もし「自分と同じようなイラストを描く人と交流したい!繋がりたい(フォローされたい)!」と思っている方は、初投稿の際に「#絵描きさんと繋がりたい」などのハッシュタグを使うとより効果的です。

最後に

イラストを描き始めて「イラストを描くのは楽しい!いろんな人と描く楽しさを分かち合いたい!」と思うようになる方が大半だと思います。
情報社会である現代ではSNSは切っても切れぬ存在となりつつあるため、適切な使用方法ネットリテラシーを学びつつ楽しんでお絵描きライフを送っていただければ幸いです!

今回で【デジタルイラスト入門】は完結となりますが、他にもイラストを描くのに役立つ情報を発信していますので是非ご覧になっていってくださいね!

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